cruiseline8’s diary

PDDの20歳の娘と、同じ50代の夫と共に都内在住。趣味は、洋裁とレジンのアクセ作り。推しはSixTONES。FCには23年8月に入会。思い感じること、さまざま綴ります。

森英恵さん。

私が森英恵さんの、お名前を知ったのは、私立高校を卒業して、都内の服飾の専門学校に通っていた頃です。

 

ja.wikipedia.org

 

服飾科の課外授業の一環で、青山にあった森英恵ビルに、森さんのデザインされたドレスや服が展示されている階があり、そこに同級生のみんなで行きました。

 

一時、森さんは、蝶をモチーフに服を作られていた事があって、私は森さんには、そのイメージを強く持っています。( マダム・バタフライ)

 

服飾を学ぶ上で、デザイナーとして必ず名前の出てくる人であって、その世界を目指す若者たちにとっては、常に憧れの存在の方でもありました。

 

パリのオートクチュールに出た最初の日本人であり、今現在も東洋人として、唯一。

オートクチュール(高級注文服)のデザイナーとして認められている方。

 

デザイナーであれば、きっと一度は憧れる。

 

日本人でなければ出来ない繊細で細やかな表現のドレスを作れるのも、森さんの強みであったと思う。

 

JALの制服にしても、雅子さまのローブデコルテにしても、女性らしいラインの服を得意とする方。

私も、森さんみたいになりたくて、専門学校時代は必死に努力したけれど、服飾デザイナーは、夢のまた、夢でした。苦笑。

 

以来、裏方に回って数十年。ミシンと生地に触れるのは、私の至上のひととき。

 

どんなに技術があっても、自分の頭の中にある世界観を、生地やデザインを通して具現化し、それを尚且つ。自分なりの方法で表現出来ないと、世界的なデザイナーにはなれないのです。

 

デザイナーとしての、生き方や服を作る事の難しさを、森さんを通して学ばせて貰ったと思います。本当に、ありがとうございました。

 

・・心よりご冥福をお祈り致します。