9月12日の朝(日本時間)テレビをつけたら、黒煙の上がる貿易センタービルの映像がLIVE中継で流れてた。
今50代だけれど、私が生きてきた中で。もっとも衝撃的な事件はこれ。脳裏に鮮烈に焼き付いているからね。
この日の号外号という名前で朝日新聞が出した冊子が、捨てずに大事にしまってある。
表紙は、飛行機が突っ込んだあとの貿易センタービルの写真。
テレビ越しに、人が上階のほうから下に、落ちて行くのが解って何とも言い難い気持ちになったのを覚えています。
N.Yという街のイメージは、都会で洗練された小洒落た街のイメージ。5番街という名の香水が売られているフィフスアベニューというお店もある私の憧れの街だった。
夫と結婚して3年目。その一年前に当時、勤めてた会社のご褒美で、夫はこのN.Yに行っている。
世界を飛び回るビジネスマンと言われる多くの人たちにとっても、貿易センタービルで働く事は、きっとステータスだった筈。
あの象徴的なビルが一瞬にして、崩れ落ちるなとど誰が、想像しただろう。
アルカイーダは、ビルを狙っただけではなく、国防省のペンタゴンも狙った。
4機目はホワイトハウスか連邦議会議事堂を狙ったと言われているけれど、農村に墜落。
首謀者となったウサマビンラディンは、2011年5月。パキスタンのアボッターバードで、米国海軍特殊戦闘開発グループによる軍事作戦によって、殺害されました。
もともとは、彼はサウジアラビア出身のイスラム過激派のテロリスト。
米国を狙ったのは、必然だったのかも知れないけれど、今年。
アフガニスタンから撤退させた事も、ひょっとしたらまた同じような事が起こる?
と危惧しているともとれるというか、思ってしまう今回の撤退。
テロと戦うというけれど、武力によって統治しようとしても、そこには憎しみしか生まない。
この同時多発テロを機に、米国が仕掛けたイラク戦争で。フセイン像が引き倒され、その後3週間で、独裁政権は終焉。
悪の政権は終わったと、イラクの国民が雄叫びを叫んだそう。
だけれど、フセイン大統領がいなくなっても、宗派対立による内戦状態、過激派組織、イスラム国による暴挙、イスラム教シーア派の民兵組織と米国軍が衝突を繰り返す国に、イラクはなっている。
この20年、何一つ。きっと変わっていないのだと思う。
もう二度と繰り返さない。と誓っても、また同じ悲劇がどこかで起こる可能性は、十分にあるんだよ。
解決策として。武力には武力で。
対抗しようとするのを、辞めない限りはね。