このニュースの一報を聞いた時、まず頭に浮かんだのは、2019年の京都アニメーションの事件。
関与したとされている男も、ここのクリニックに通っていたという事なのではないのかな。
*診察券を持っていて、やはり患者の一人。
この日は、心身に支障をきたしていて、職場に復帰する為に。
どう心のうちをコントロールしていけば良いのか。といったクリニックが定期的に開いていた講座の日だったようです。
だから、午前中からクリニックに通院している患者さんが多くいらっしゃった。
集まる日を敢えて、狙ったのだと思う。
・・死亡24人。
これは、多いのか少ないのか、定義は難しいけれど。
クリニックの先生の言葉に、何か過剰に反応するものが、犯人にはあったのでしょう。
それが何か。恨み、妬み=殺意となった。
じゃないと、メンタル面で困難を抱える場合は、こういう事は起こさないと思うよ。
その変化まで、予想して医師は把握は出来ないよ。患者さんはこの男、一人じゃないのだから。
私も、心療内科に通っていた時期が、細切れだけど複数あるので、心身を病んでしまう。
という事には理解が出来る。
ですが、病んでいるのは自分自身で、その怒りやジレンマを昇華させ、他に矛先を向ける。
というのは、焦燥を受け止めてくれる人が、自身の家族や友人にいない。って事なのでしょうね。
だから、いっその事。燃やしてしまえと。
自分が住んでいた家にも、火を点けて燃やした。という事ですから、生きる。
という事に、希望を見出せないと強く思い込んでいたからだと思う。
この関与した男性も、放火して亡くなられたって事なのかな。
*のちの報道では、意識不明の重体。
詳細が解らないから、何とも言えませんが、犯人も被害者も。
解るのは、心身に問題を抱えていたという事。
鬱病や躁鬱は、進行すると希死概念に悩まされ、それに囚われるようになるんだよ。だから、犯人の61歳の男性も、そうだったおそれもあると思う。
*もう何年も前から、自殺願望があったよう。
発達障害、ADHDなど障害のある人(知的障害を除く)の人たちも、診ていたそうなので、
この火をつけた男性は、その枠で受診していた人なのかも知れません。
働きながら通院している人達の為に、夜10時まで、クリニックを開いていたと報道が。
物腰の柔らかい、患者さんの話を根気よく丁寧に聞いてくれる先生だったそう。
普段から常に20人程は、中に入れず椅子を外に並べて座っていたくらいだから、患者さんに寄り添う事の出来るところだったのでしょう。
心から真摯になって、聞いて下さる心療内科は、実はそう多くないんだよ。
だからそういうところを自然と求めて、多くの人が集まる。
夜遅くまで開いている日も、あったそうだから、患者さんたちにとっては、本当に心の拠り所だったんじゃないかと思う。
必要以上に、薬を多く処方したりするところなどは、話を聞くよりも薬、薬。
・・そうとしない。医師だったんじゃないかな、この先生。