毎日のように、この国では、聞くようになった虐待のニュース。
昨日の日経新聞の夕刊に、臨床心理学が専門で、虐待を受けた子供や、
加害者側の親の心理に詳しいある大学の教授の先生へのインタビュー記事が掲載されていました。
読んで、なるほどな。と思いました。
昔は、子育ては、地域で育てるもの。と言い切っていいくらい、ご近所同士で、助け合っていましたよね。
少なくとも、私が子供時代だった時は、それが当たり前だったと思う。
忙しい親に代わって、お隣の親御さんが、預かるわよ。なんて、普通だったよ。
小学校も、同じ団地に住む子は、毎朝。同じ時間に、広場に集まります。
時間に来ないと、上級生のお姉ちゃん、お兄ちゃんが、家まで迎えに来て、「行くよ〜!」。
私も、何度も、二つ年上のご近所のお姉さんに、毎朝。お世話になりました。
皆が揃って、通学路を歩いて、登校。
平成の今は、そんなことないのよね。(平成は、もうすぐ終わるけど。)
先述にあげた先生が仰るように、子育て=私事。
自分たちがすること、自分達で責任を持つこと。に変わってきていると。
まだ、私も子育て中なので、この先生の言っている事は、良く解ります。
親として。責任を担う。というのは、親があるべき姿で、あって当然なのだと思う。
でも、大変な時、親が心理的に辛いという時は、もっと。
ご近所さんを頼ったら?
と、私は思う。
地域の行事に、顔を出してみる。毎朝のゴミ出しで、挨拶を交わす。
そういう小さな事から、お互いに認知することに、繋がる。
孤立化しない。一番の大事なことじゃないかな。
しかし。
日本は、女性が、キャリア重視が故に。
子供を産まなくなっているから、自分の周囲に、子育て中の同じ立場の女性がいない。
というのも、孤立している理由に、なっていると思う。
それに、街の景観を損ねる、子供同士のイザコザで、治安は悪くならないか?
等と言い、児童養護施設、障害者支援施設の建設に反対する人たちさえいる。
みな、かつては子供だった筈なのに。
国レベルなのは、当たり前。自治体&地域も、同じ。そして、子を持とうとしている夫婦も。
みなが、一緒になって、「子育て、児童虐待」について。
この国は、真剣に考えないといけないところまで、来ているよ。